光と影は必ずワンセット

第99回夏の甲子園。
今回は埼玉県初の夏の甲子園制覇ということで幕を閉じました。
僕は山形出身なので、東北勢が甲子園優勝することをいつも楽しみにしているのですが、
なかなかもうちょっとの壁が崩せないですね。
今回、夏の甲子園を記事などで追っている時に見つけた本があります。
『勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 』
駒大苫小牧を2度の優勝に導いた香田監督のことを書いたノンフィクションです。
1995年に駒大苫小牧の監督に就任した香田監督。
2001年に32年ぶりの甲子園出場(初戦敗退)。
2003年は一回戦の 倉敷工業戦で8点リードしていながらも雨でノーゲーム(翌日再試合で敗退)。
その後、2004年優勝。2005年優勝。
そして田中将大と斎藤佑樹の投げ合いで、
決勝再試合までもつれ込んだ2006年。惜しくも準優勝でしたが、
北海道では2.9連覇と称えられているそうです。
優勝を手にした香田監督ですが、これから葛藤の日々が続きます。
優勝したことで取材が増えたり、練習場にファンが集まったりとなかなか練習に集中できない。
称賛も増えるが、誹謗中傷も増える。
レギュラーでない保護者からのクレーム。
遠征などの金銭的負担に対する学校や後援会からのイヤミ。
そして、部長の暴力や卒業生の飲酒、部員の喫煙などといった事件も発生してしまいます。
僕も当時「駒大苫小牧大丈夫か?」と思っていました。
しかし本を読んでみて、どこの高校でも当たり前にあって黙認していることが、
有名になったがために事件にまで発生したんだということがわかりました。
(僕らも高校時代やってましたもん。ダメですけどね。)
優勝する前には考えなかったことに足を引っ張られ、
香田監督は徐々に情熱を失っていきます。
「優勝しない方がよかったんじゃないか?」
とまで思ってしまったそうです。
ここまで思ってしまうとは相当なことです。
『勝ちすぎた監督』
とてもいい題名だと思う。
過剰なまでに練習に取り組んで強くなり、
そして全国制覇までたどり着く。
過剰さが実を結び栄光をつかんだにもかかわらず、
本人が意図しないところで足を引っ張られ苦しんでいく。
人は誰しも、成功したいと思うもの。
でも、成功した後、思いもよらない苦悩や葛藤があることを気づかせてくれます。
人生の教訓としてもいい本だと思います。
P.S.
駒大苫小牧の監督を解任されて後、社会人野球の西部ガス(福岡)の
コーチをしていた香田監督が来期西部ガスの監督として就任するというニュースが入ってきました。
https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20170904/k00/00e/050/186000c
またあのスピードと勢いのある野球が見れると思うと楽しみです。

月┃一┃名┃作┃会┃
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価値観を広げるにはもってこいの企画「月一名作会」
それほど興味が無い映画を強制的に観る。
こういうのが人間の幅を広げることなんだと思います。
8月ですので、戦争に関する名作をお送りしたいと思います。

<月一名作会vol.31>
【作品】気狂いピエロ
【日程】10月5日(木)18:00~20:00
【場所】東京都新宿区新宿6-28-12 DS新宿ビル6F
    ソフトコミュニケーションズ会議室
【費用】無料
【定員】10名
【飲食】飲食は自由です。
※終了後希望者のみで懇親会を予定しております(完全割勘制)

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