心理的な壁の話

9月9日、日本にとって歴史的瞬間が訪れました。
『9秒98』
日本短距離において、100メートル10秒の壁が破られた瞬間です。
それを成し遂げたのが、桐生祥秀でした。
1998年に伊東浩司が10秒00を出してから19年。
いつ出てもおかしくない状態なのに、これだけ時間がかかったのは不思議ですね。
こういう状態を説明するのに「心理的な壁(バイアス)」があります。
心理的な壁があるために、実力は伴っているのになかなかそこを突破できない。
しかし、誰か一人がその壁を突破すると、他の人もどんどん壁を突破していくという現象を説明するときによく使われます。
では100メートルの世界でも同じだったのでしょうか?
調べてみると、どうも違うようです。
まず、1960年に西ドイツにてアルミン・ハリーが10秒0を記録しました。
その8年後の1968年。アメリカのジム・ハインズによって10秒の壁が破られました。
そして、2度目の9秒台が出たのが9年後の1977年。
シルビオ・レオナルドが9秒98を記録しました。
この例を見ると、これからも日本人は10秒の壁に悩まされることになります。
しかし、本当にそうでしょうか?
私はそうではないと思います。
理由は、世の中が以前とは違い進化しているからです。
・シューズやウェアの改良。
・より効果的なトレーニング方法。
・ビデオによるフォーム等の分析。
・さまざまなデータの取得。
・食事管理など。
そして、9秒台を先に出されたライバルたち(多田、山縣、ケンブリッジ、サニブラウン)の奮起も大きな期待を感じます。
以前、2015年にマスターズを優勝したジョーダン・スピースを見て松山英樹が
「彼が優勝できるんだったら、俺だってできる!」と思ったそうです。
今までの100メートルの歴史にあらがって、日本人選手が9秒台をバンバン出す世界。
そして、オリンピックの決勝でメダル争いをしている姿。
「東京オリンピックが面白くなってきた!」
と感じさせてほしいものだ。
月┃一┃名┃作┃会┃
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価値観を広げるにはもってこいの企画「月一名作会」
それほど興味が無い映画を強制的に観る。
こういうのが人間の幅を広げることなんだと思います。

<月一名作会vol.31>
【作品】気狂いピエロ
【日程】10月5日(木)18:00~20:00
【場所】東京都新宿区新宿6-28-12 DS新宿ビル6F
    ソフトコミュニケーションズ会議室
【費用】無料
【定員】10名
【飲食】飲食は自由です。
※終了後希望者のみで懇親会を予定しております(完全割勘制)

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