無駄だと思ってもやってみる

僕が起業したのが31歳の時。
今から13年前になります。
当時はインターネットも出始めで、今ほど情報量がありませんでした。
ましてや知識もなかったから、勢いでやれたところはあると思います。
今だったらビビっちゃって、絶対にやれませんね(笑)
それに比べ、現在は本当に情報が多い。
情報過多な現代では、やる前からいろいろなことがわかり、
経験していないことでも経験したような感覚に襲われます。
そうなると、無駄なことやリスクのあることはしたくなくなる。
これではダメだよなぁ~なんて思っている時に、
羽生善治さんの「迷いながら、強くなる」という本で、
素敵な視点に出会いました。
2017年12月に将棋界初の7タイトルを独占した羽生さん。
公式戦だけでも1800局以上指しているそうです。
これだけ将棋をやっていると、どうしてもマンネリ化する局が発生する。
こういう時、リスクの高い冒険的な指し方をあえてしてみるそうです。
実際にやってみると、そのほとんどが失敗し、形成が悪くなったり、負けてしまったりする。
では、「セオリーに反した損な一手」をなぜやってみるのか?
それは、どれくらい損になり、どれくらい不利になるかを知るためなんだそうです。
定跡書にも「損な一手」と書かれているわけですから、損になることは確実でしょう。
でもどれくらい損になるかは、誰も教えてくれません。
羽生さんは、体験を通して、その程度をインストールしている。
天才というと、いろんな状況を俯瞰して見えて、最適な打ち手をスマートに実行しているように感じますが、
実際はこういうことを積み重ねていっているんだろうなと思います。
【ダメなことはわかっている。でもどれくらいダメなのか試してみる価値はある】
なんか、盲点だったなぁ~と思います。
情報過多になればなるほど、
こういう視点って、失われていっている気がします。
効率、メリットデメリット、費用対効果、最適化…
どれも大事ですが、
実践を通して「どれくらいダメなのか」を知ることは同じくらい大切ではないでしょうか?

pagetop