邪魔くさい石

先日、国立競技場にWEリーグ(女子サッカー)を観てきました。
初めて生で観たのですがちょっと物足りなかったですね。
男子のスピードに慣れているからかな?
同じようなことが女子野球にもいえます。
でもね、バレーやバスケだとそうは思わない。
何が違うんでしょうね?
僕はバスケ少年で、小学校から9年間やってました。
一番キツかったのは中学の時ですかね。
先生に怒られるのが嫌で必死にやってました。
体育会系部活での学びってとてもいい経験になりますよね。
僕らの時代は上下関係も厳しかったし理不尽なこともたくさんありました。
こういうのは若いうちに体験しておいた方がいいなって思います。
今の時代だと難しいんでしょうけど。
大学受験も若いうちに経験しておいていいと思うひとつです。
あれだけ人生かけて勉強する経験ってそんなにありません。
詰め込み型の受験勉強は良し悪しあると思いますが、
多感な時期に自分を追い込む経験は、のちの人生で活きているなって思います。
受験勉強って量が膨大だから、どうしても効率的にならざるをえません。
「大問2つを完璧に解ければ偏差値50は行きます」
娘の塾の保護者会で担任が言っていました。
偏差値50を狙うなら、後ろの難しい問題はいらないということです。
テレビドラマ『2月の勝者』でも、テストの半分をちぎるという演出をしていました。
志望校に受かればいいわけですから、やり方としてはアリなのですが、
怖いのは、この考え方に支配されてしまうことです。
内田樹さんは『街場の文体論』で、「凡庸な境界線」といって東大生を揶揄しています。
別の表現で「合格最低点のアチーブメント」ともいっています。
どういうことかというと、
これくらいであれば怒られないだろうという基準やってしまっているというのです。
内田さんはこれを「つまらないことだ」といいます。
ギリギリ狙って何が悪い。
80点で合格なんだから、90点とる必要はないんじゃないかって思います。
内田さん曰く、
そういう考え方は定着してしまって、
何事にもおいてもそうなってしまうというのです。
部活も勉強も限界までやったかと言われると、余力残していたなと思うんです。
その時の甘えた感情は、最初フワフワしたわたあめみたいなヤツだったと思うのですが、
時間と共にゆっくり固まって、今は石みたいに心の奥で居座っている。
そいつが言うんですよ。
それくらいで十分でしょうって。
確かにそうなんです。なんせ合格ラインは超えているわけですから。
僕はこれを”ソコソコ病”と名づけました。
この症状が出た時は、フンって丹田に力をいれて、
時間かけてじっくりやってやろうじゃないかって気持ちで立ち向かっています。
なかなか邪魔くさい石です。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
このことに気づいたのが3年ほど前。
50までに決着つけておきたいものです。
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