あなたの成功体験、老害かもしれません

知ってます?
過去の経験から見つけた、これをやれば人生乗り越えていける普遍的な成功体験。
これを強要することって老害なんだって。
え!まじですか!?
ぼく、良かれと思っていつもやってましたよ…
僕の成功体験はというと2つあって、一つ目は中学時代のバスケ。毎日毎日ハードな練習して、たくさん走って、いつのまにか強くなってて。県大会では奇しくも1回戦1点差で負けてしまいましたが優勝候補でした。
もう一つはサラリーマン時代。29歳で初めて社会人になって、社会のルールを何にもわかってなくて、死ぬ気で仕事した。あの時は月の労働時間って300時間とかいってたんじゃないかな?土日も普通に仕事してたし。
そうやって時間を捧げた結果、新人賞とれたり、全国4位になったり、社長賞をいただいたりもした。

この2つが僕の奥底に眠っていて、困った時に目を覚まし僕を助けてくれるのだ。
だからだろうね、それを人にも強要したくなっちゃうのは。
これで一番被害を被ったのは息子。
受験勉強の時なんだけど、やること決めてスケジュールに落とし込み、プリント用意して、まるつけしてフィードバックすることをやってあげた。これを繰り返していくと力がつくと思ったから。12月から1月までの2ヶ月だったんだけど、これがすごく嫌だったみたいで。虐待を受けているような感覚だったそう。
でも、そのおかげで志望校に合格できたわけだし、今学校でも成績がいいのは反復勉強が体に染み付いているおかげでしょって思っちゃってる。はい、これ老害ね。
ChatGPTが出てきた今、人が何かを覚えるとか、繰り返し学習で力をつけるとか、そういうことはそれほど重要じゃなくなっているのかもしれない。タイパとか言う若者たちをみていると、ハードワークと反復練習を無理やりやらせるのはよくないのだろうなと感じる。
先日、上智大学の学生に会った。今2年生でのちのちは起業をしたいんだという。彼に聞いてみた。
「ChatGPTがある今の時代、何が大事なの?」
彼がこう答えた。
「インプットは誰だって十分できる。大事なのは質の良いアウトプットをすることだ。
そのためには自分独自の視点を磨くこと。だからフィールドワークが大事だ。」
彼は日本で生まれ、韓国で過ごし、詰め込み型の教育ではなく、考える教育を受けてきたそう。それを日本でも実践していきたいのだという。
よくよく思い出してみると、僕も若い時、父親に社会について教えられるのとか、先輩経営者に「オレらの時は…」って言われると、うるせーなー、今は違うんだよーって思ってた。
昔はタイパなんて言葉なかったけど、上の人たちはみんな「楽な生き方選びやがって、若造が!」って思っていたんじゃないかなって思う。
僕らの時代は体に染み込ませるような教え方をされてきた。これは軍隊教育からの流れなんでしょう。骨の髄まで教える必要なんてない。やったら老害って言われるだけ。
フィールドワークということは、失敗から学ぶということ。だから、やらせて失敗させればいいのだ。失敗させて気づかせる教育こそが、これからの時代に必要なことなんだと思う。
『愚者は経験に学ぶ、賢者は歴史に学ぶ』っていうけれど、
やっぱり人って失敗からしか学べないんだよなーって、50年くらい生きてやっとわかるようになりました。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
中途半端な状態で教えるのをやめてしまうのは、なんか、うんちが出きってない感覚と似てるんだよね。だから言いたくなっちゃう。
そう、それが老害よ!
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