トロント大学の1年生だった頃、ある教授が「なぜカナダ人は強いナショナル・アイデンティティを持たないのか」と授業で質問していたのを覚えています。
2012年、スティーブン・ハーパー前首相は、カナダのナショナリズムをかき立てるために「1812年の戦争」の話をしました。しかし、多くのカナダ人はナショナリズムを強く持ちませんでした。
それはカナダの歴史にも関係しますが、現代のカナダ人にとってナショナリズムを持つことは重要なことではありません。
この週末に、第20・22代元カナダ首相ピエール・トルドー(ジャスティン・トルドーの父親)についての本を読みました。彼は英語圏とフランス語圏の両方のルーツを持つことから、ナショナリズムに対して自分の強い考えをもっていました。
それが、カナダの多文化主義です。
カナダは多数の文化を共有しているので、ほかの文化を上手に受け入れることが生きていく上でとても大切だと考えています。