ディレクターという仕事に、どんなイメージを持っていますか?
「調整役?管理職?それともなんでも屋?」──。
ソフトコミュニケーションズで活躍する3人の現役ディレクターが、自身のキャリアや葛藤、そして“仕事のリアルな面白さ”を本音で語り合いました。

SP対談
ディレクター対談

須藤 理代
2024年 新卒入社
コンサルティング部 ディレクター

高山 寛子
2020年 新卒入社
コンサルティング部 ディレクター

田上 智也
2023年 中途入社
コンサルティング部 ディレクター
最初からディレクター志望だった?
田上 | 僕はちょっと変わった経歴かもしれません(笑) |
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高山 | なかなか波乱万丈ですよね(笑) |
田上 | 元々は九州の島で、中学生に美術を教える公務員だったんです。でも、教えるだけでなく「自分で何か作りたい」という気持ちが強くなってきて。Webサイト制作に興味を持って、島からオンラインで転職活動を始めました。縁あってSESの会社に入ったんですが…まさかの案件が全然決まらない。 |
(一同) | (笑) |
田上 | しかも東京に出てきたテンションで遊びまくっていたら、貯金は減る一方 。これはまずい!と再び転職活動を始めて、うちの会社に出会いました。当時はデザイナーやエンジニアも選択肢にあったんですが、ちょうどAIが台頭してきた時期で。「これからは人を動かす職業が残るだろう」という打算的な考えもあって、ディレクターを選びました。あと、「絵が描けるデザイナー」より「絵が描けるディレクター」の方が意外性があって面白いかな、と。 |
須藤 | 私は田上さんと真逆で、最初からディレクターになりたいと思ってこの会社を受けました。 |
高山 | まっすぐディレクターの道に突き進んでいるよね。 |
須藤 | 大学のサークルで舞台照明をやっていたんですが、機材の配置を考えたり、本番までのスケジュールを組んだり、会場を押さえたりと、やっていたことがディレクションに近かったんです。何かを作る過程を管理するのがすごく楽しいなと感じていました。就活では広告系なども見ましたが、会社の規模が大きすぎると、一緒に働く人ひとりひとりとのコミュニケーションは少し希薄になってしまいそうだなと思って。顔と名前が見える人たちとモノづくりがしたいと思い、Web制作会社を探す中でこの会社を見つけました。 |
高山 | 私はもともと出版業界に行きたくて、大学時代に車の雑誌の出版社でアルバイトをしていたんです。でも配属されたのが編集部ではなく「IT推進課」で(笑)。そこでイベント告知ページの更新作業とか、簡単なコーディングをやらせてもらったら、「自分が手を動かしたら画面が変わるの、めっちゃ面白い!」ってWebに目覚めちゃって。 |
田上 | なるほど、そこが原点なんですね。 |
高山 | ソフトコミュニケーションズでは総合職で入社をするとはじめは全員ディレクターからキャリアをスタートするから、小さな修正案件から始めて、制作の最初から最後まで全部見られるこの仕事が、自分の性分に合っているなと感じて、今に至る感じですね。 |


入社して感じたギャップはある?
田上 | 僕はディレクターという仕事をよく分からずに入ったので、理想も何もない状態でした(笑)。でも、お客さんの話を元にワイヤーフレームを組み立てて、見えないものを形にしていく作業はすごく楽しいですね。反対に大変なのは、求められる知識の幅が広いこと。デザイン、コーディング、サーバー…全部です。お客さんの「もっと派手にしたい」みたいな抽象的な要望を、制作側に伝わる言葉に翻訳する必要もあります。 |
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高山 | その翻訳作業、大事ですよね。スケジュール管理も大変じゃないですか? |
田上 | 本当に!ディレクターの悩みはだいたいスケジュールですよ。お客さんに伝える納期と、制作チームに伝えるスケジュール、そして自分の中のバッファを持たせたスケジュール。最低3つは持っていないと、月末にあたふたすることになります(笑)。 |
須藤 | わかります!私もスケジュール管理には苦労しました。特に今年の3月は案件が集中して瀕死状態で…。 |
(一同) | (笑) |
須藤 | でも、大変だからこそやりがいも大きいです。Webサイトだけでなく、展示会ブースのテーブルクロスやタペストリーなど、本当に「なんでも作る」んだなと実感しています 。案件ごとにやることが全く違うので、一つとして同じ仕事がないのが楽しいですね。お客様の「かっこいい感じにしたい」というふわっとした要望に対して、参考デザインを探して提案した時に「これです!」って言われた瞬間は、ガッツポーズしたくなります。 |
高山 | その瞬間、たまらないですよね!私も、お客さんが答えを持っていない時に、自分が提案したものが「バチッとハマる」とすごく嬉しいです。キャリアの浅い頃は、誰かが答えを持っているはずだと思い込んでいたんですけど、「あれ、答えを出すのがディレクターの仕事なのでは?」と気づいてから一歩進めた気がします 。 |
あなたにとって、ディレクターとは?
高山 | 私は「方向性を決める人」だと思っています。ディレクターが悩むと、デザイナーもエンジニアも、そしてお客さんもみんな悩んでしまう。だから、先頭に立って旗を振るというよりは、みんなで進むべき方向を指し示して、「こっちへ進んでいきましょう」とまとめていくのが役割かなと。 |
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須藤 | 私は「案件の舵取り役」というイメージです。案件の公開というゴールを目指す航海で、予期せぬ波(仕様変更やトラブル)が来ても、うまく舵を切って調整し、船が転覆しないようにゴールまで導く。そんな存在だと思っています。 |
田上 | 船の例え、いいですね。僕のイメージは「砕氷船」です。 |
高山 | 砕氷船? |
田上 | そう。プロジェクトの行く手には、スケジュール、要件、お客さんの都合といったたくさんの氷(障害)がある。それを「ガーッ!」と力強く砕いて、無理やりにでも道を作って進む。そうすると、後ろにいる制作チームが通りやすくなる。そんなイメージで、とにかくプロジェクトを前に進める人、だと思っています。 |

ディレクターに向いている人って?
須藤 | 一人で黙々と作りたい人よりは、「誰かと一緒に作り上げるのが好き」な人の方が向いていると思います。ディレクターの仕事は、デザイナーさんやエンジニアさんがいて初めて成り立つので。その過程を楽しめる人がいいですね。 |
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高山 | 確かに、人と話すのが嫌いじゃない人が集まっている気がしますね。「なんでこうなるんだろう?」って、物事の仕組みが気になっちゃう人も向いてるかも。原因を自分の中で咀嚼できないと、他の人に正確に伝えられないことが多いので。あとは、「人に嫌われない力」も大事かなと。ディレクターは社内で一番関わる人数が多いポジションなので、いろんな人から「この人となら話せる」と思ってもらえる自分でいることが大事だと思っています 。 |
田上 | 嫌われない力、わかります(笑)。僕は、Webサイトの仕組みとか、新しい技術とかに好奇心を持って、自分で調べたり勉強したりすることが苦じゃない人が向いていると思います。 |
須藤 | うちの会社は、聞けば何でも喜んで教えてくれる先輩ばかりですよね。 |
田上 | そうそう。だから、調べるのが好きな人も、教えるのが好きな人も多いかもしれない。あとはやっぱりメンタル。「めげない、しょげない」精神は大事です。時にはお客さんと意見がぶつかることもありますが、そこで落ち込まない強さも必要ですね。 |
高山 | でも、一人で抱え込む必要はないんですよね。チームでやっているのが、うちの仕事のいいところだと思います。 |