ちいさな亀裂

夏休み。これだけコロナの感染者数が増えてきているとどこにも出かける気にならない。特に息子は過剰に反応しているみたい。
とはいっても、友達は夏休みに出かけている人も多いらしく、妻もどこにも連れてってあげないとかわいそうだよねって言ってきた。
「都心から離れた温泉に一泊するのはどうか」
どうも息子は泊まること自体がイヤみたい。どこがいいだろうか?
近場でアウトドアで密にならない場所。
「マザー牧場はどうだろう?」と妻。
「マザー牧場かー。一度社員旅行で行ったことがあって、ちいさいこどもにはいいが、小学生と中学生には物足りないかもよ。」
と伝えると、
「ドライブする感じでいいんじゃない?」
そういうことならゆるい感じでいいかもなと思った。
日帰りのマザー牧場。久しぶりのお出かけだ。
反抗期の息子はちょっと僕を避けている感じがある。
行きの車の中で音楽を聴きながらずっとスマホをいじっていた。まあ仕方がないね。
途中海ほたるで休憩して、山道を上り、2時間ほどで到着。思ったよりも人が多く、第二駐車場に車を停めた。
天気は曇り。高台にあるから風もあって気持ちのいいお天気だった。
息子とはジップラインで遊んで、娘とは迷路で謎解きやって、うさぎとたわむれ、ソーセージにかぶりつき、ソフトクリームを食べる。帰りは道の駅に寄り道。
夏休みのイベントといえるような内容ではなかったが、家族で久しぶりにお出かけした一日。帰りの車では息子はスマホをいじらず、口数も多かった。娘はお出かけしたこととぬいぐるみを買ってもらったことが嬉しかったらしい。いつもよりたくさん食べて、車の中では爆睡。途中お腹壊すというトラブルもあったけど、限界まで遊んだということだと思う。
翌日の朝。息子の反応がいつもと違う。普段よりピリピリしていないように感じる。このことを妻に話すと妻も同じような感想をもったみたい。
「なんだかんだでストレス溜まってたんじゃない?」
と妻。そうなのかもしれません。
インドア派の息子。夏休みも別にどこにも出かけなくていいと言っていた。
今はオンラインで友達と繋がれるから、一緒に時間を決めて遊んでいて、それでいいと思っていた。
外の空気に触れ、行ったことないところに行き、車で移動し、体を動かして、食べて。
なんのことはないけど、こういう非日常の体験。
コロナで家にいることが多くなったけど、子供たちとの距離が近づいているかというとそうじゃない。逆にテレビゲームに夢中になっているから放置していることの方が多かったと思う。そういえば、一緒に遊んだりしていなかったな。コロナ禍でお出かけも減り、外食も減り、そういうことで知らないうちにちいさな亀裂が生まれていたんじゃないかと思う。
会社でも同じ。コロナでオンラインが浸透し、テレワークが可能になった。リアルで繋がらなくても支障がない世界。いや、そんなことはない。知らないうちにちいさな亀裂が生まれ、いつのまにか取り返しがつかなくなる。そんなことがきっと起こると思うのです。テレワーク中心でやっている会社の人は要注意だし、ハイブリッドでやっている人もたまに会っているからOKというわけじゃない。
現在東京の感染者数は一日5,000人超え。98%がデルタ株だそう。この状況では感染しないという方が難しいかもしれません。やれることは、感染しても症状が出ないように免疫力を高めておくことと重症化しないようにワクチンを打つこと。
コロナが終息した時、修復不能な亀裂にならないように意図的にコミュニケーションをすることは大事です。
特別なことじゃなくていいと思います。
朝、ちゃんと笑顔で「おはよう」というだけでも予防策になるはずです。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
今回のプチお出かけに気を良くしたので、来週は秩父の方に足を伸ばしてみようかと模索中。虫きらいだから嫌がるかな〜。
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