節分

小さい頃、節分の日は毎年豆まきをした。
その時の親父の掛け声。
「鬼は〜外、福は〜内、鬼の目ん玉ぶっ潰せー!」
なんで鬼の目ん玉までぶっ潰す必要があるのかわからなかったのですが、秋葉家の節分はこの掛け声だった。
まあまあでかい声で節分をする父。真似して僕ら三人も鬼の目ん玉ぶっ潰せーと言って豆を投げる。
小さい頃は面白がってやっていたのですが、五年生くらいになるとちょっと恥ずかしい。でも父は大声で「鬼は〜外」って言っていた。
本気で家に福を呼び込もうとしていたのかもしれない。
秋葉家の豆まきは落花生を使ってた。
豆を炒って熱い豆を投げるから、鬼が痛い痛いって逃げていくのだということを知ったのは随分あとになってから。落花生では鬼の目は潰せないですよね。
節分の時、山形は雪がまだたくさんあるので、外に豆を投げると雪に吸い込まれていきます。暗闇の中に吸い込まれて音もなく消えていく豆。威勢のいい掛け声とは裏腹に投げた後の手応えがない。何かに当たった感覚がない豆まきって、味の薄いメロンを食べた時のような残念な気持ちになる。
社会人になってから、節分で太巻きを食べることを知った。
大阪の同僚が恵方巻きを買ってくれと頼んできたのが最初だった。
確か1本1,000円くらいしたと思う。
毎年変わる吉方を向いて黙って食べる。一年の幸せや願いが叶うように、縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切らず丸ごと食べるのがいいらしい。
太巻きって好きなんですけど、あれ切れてるから美味いんであって、そのまま食べてもあんまり美味しくないですよね。醤油の量もだいたい失敗するし。
ということで僕はあまり恵方巻き好きじゃありません。
2月5日に家で手巻き寿司をした。恵方巻きの代わりということで。
今年はまだ豆まきしてなかったので
「豆まきやる?」
って聞いたら、もう節分すぎちゃったしいいんじゃない?って。
節分の日に家にいなかった僕が悪いんだけど、なんかつまらないですね。
大声で「鬼の目ん玉ぶっ潰せー!」ってやりたいものです。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
調べてみたら
「鬼の目ん玉ぶっ潰せ〜」
って言うのは山形だけのようです。
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