キュートでパワフルな女性経営者

今年に入って新たに経営者のコミュニティ（EO North）に入れさせてもらっています。創業者であること、年商1億円を超えていることが条件なのですが、ほとんどの経営者が創業時のビジネスの他に２つ３つ別のこともやっていたり、中には上場している社長もいて、すごく刺激をもらっています。

今回、この会のイベントで株式会社ジャパンタイムズ代表取締役会長である末松弥奈子さんの講演を聞く機会がありました。
知らない人もいらっしゃると思うので少しプロフィールを。僕も最初知らなかったので。

末松さんは、1968年瀬戸内にある造船会社「常石造船」の長女として生まれます。学習院大学大学院を卒業後、1993年にウェブ制作会社KAPS（カプス）を設立。JAL、Microsoft、ディズニーランドなどのホームページ制作に携わります。2001年に株式会社ニューズ・ツー・ユーを設立してネットでニュースリリースを配信するサービスを提供。2014年に実家の造船会社（ツネイシホールディングス）に戻り、多角化して売上を三倍にします。2017年には日本の英字新聞社ジャパンタイムスを買収。17年間赤字だった会社を黒字化。それ以外にも瀬戸内にあるホテルを再生したり地方創生に尽力されているそうです。

穏やかに話される方で、あっという間の1時間半。サラリと説明してくれましたが、これだけのことをするわけですから、現場にゴリゴリ入って改革して行ったことが想像されます。特に人の問題。新しい組織を改革する場合、人の問題がもっとも大変。意識改革するのにものすごくエネルギー必要だったし、ガチンコでやり合ったんじゃないかなって思います。

彼女は今、広島に、文科省が初めて認定した全寮制小学校「神石高原学園」というインターナショナルスクールを作っています。「日本の教育のよさも取り入れ、海外進学への道筋もできる小学校をつくりたい」という想いからだそう。これだけのことをやられた人なのに、まだチャレンジしている…。

そのエネルギーはどこからきているのか？

彼女のチャレンジエネルギーは、失敗したらみんなが助けてくれるという家庭環境にルーツがあるそうです。造船会社では、祖父がチャレンジしたことを父たち兄弟が繋ぎ、その次を私たちが繋いできたと。こういう次の世代がなんとかしてくれるという楽観的な思想が根底にあるんだと。

講演が終わり、名刺交換させてもらい話をしました。聞きたかったことは、僕も今ウェブの仕事をやっていて、20年間あまり大きな事業転換しないでやってきて、これでいいのかと悩む時があるということ。

そしたら

「同じことをやり続けているようにはみえないよ。水面下でいろんな変化が生まれてきているんじゃないかって感じます。」と言われて。

そんなこと言われるとは思っていなくって、ビックリと嬉しさが混ざる。
ビジネスのドメインは同じですが、常にバージョンアップしてきているという自負がありました。外からはあまりわからないでしょうが、内側はかなり意識的に変えていて。コロナ禍においては特に意識して取り組んできて、それが僕の中ではぷくぷくと発酵してきている感じがしてきていて。そろそろかき混ぜて空気と混ぜてもいいのかなーなんて思っていた時でした。

『自分年表』を書いて思い出したことがあります。小さい頃かなりチャレンジングな子供でした。それが学校教育と生まれ育った環境によって曲がり幅を小さくされ現在に至ります。
このおかげで僕は生き残ってこれたんだけど、失ったものも大きかったなって。今になって、また自分のエネルギーを解放したい気持ちになっています。子供の頃よりも上手にやれるチカラがついていると思うしね。

末松さんはキュートで穏やかな雰囲気なのにすっごいパワフル。
彼女の講演は、チャレンジする楽しさと失敗するワクワクを思い出させてくれるものでした。

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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
サビアン占星術で自分を調べてみたら「新しく形成される大陸」
エネルギーを大陸作る方に使わないとね。
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