ChatGPTの出現は、インターネットが出現した時の比じゃない

『Microsoft Copilotの衝撃』。この本にはこう書いてある
「現代の労働の60%は1940年には存在しなかった職業に就いている」
MIT教授のデイビッド・オーター氏らの調査でわかったことだ。
1940年というと昭和15年。翌年、日本は太平洋戦争に参戦した。

当時の仕事を見たら、
「そんなの機械がやってくれるよ」
「誰でもできる仕事ではなく、自分だからこそできる仕事に専念すべきだ」
なんて平気でいうと思う。
しかし僕たちは今、AIの出現で、自分の仕事がなくなるのではないかという恐怖にさらされている。

マイクロソフトは年に1度、「Work Trend Index」というレポートを発行している。31カ国の3万1000人を対象にした、働く人や組織の変化をまとめたものだ。
これによると、平均的な従業員は、
57％の時間をコミュニケーション（会議、メール、チャット）に、
43％の時間をコンテンツ作成（文書、スプレッドシート、プレゼンテーション）に費やしているという。
未来の人が見れば、「そんな作業はAIに任せ、自分だけができる仕事に集中すべきだ。」
と言うに違いない。

『仕事と労働』
仕事は、その人が行うことで価値が高まるもの。
労働は、誰がやっても同じ結果になる仕事。
と定義づけするとしよう。
1940年代は、仕事の大部分を労働が占めていた。それが機械の出現により、人がやる仕事は知的なものが増えていった。
2024年の今。知的な仕事といわれていた業務の大部分が労働になってきている。

2000年。インターネットが普及した。当時50代以上の人たちはインターネットにあらがっていた。ホームページなんて必要ない、メールなんか使えなくたっていいってね。
2005年に起業した僕は、インターネットビジネスに乗っかった。当時は30代。若かったこともあって、新しいことを勉強するのは楽しかった。今、新しいことを吸収するのはなかなか骨の折れることだと感じている。
インターネットが普及し始めた時の50代以上の経営者も今ならわかる。
でもAIの活用は経営者には必須科目だと思っている。
「AIは活用できる」ということをインストールすることで、仕事の効率が圧倒的に変わってくるからだ。AIがやれることをわざわざ人間にやらせるなんてありえない。

現在、Windowsのブラウザ「Bing」では、チャット型検索機能としてChatGPT-4が搭載されている。誰でも気軽にChatGPT-4を使用できるのだ。WindowsにもChatGPT（Copilot）が組み込まれており、最近になってMicrosoft Copilot Proも利用可能になった。月額3,200円で、Word、Excel、PowerpointといったOffice製品をChatGPTで操作できるようになったのだ。例えばWordでは文章作成、Excelではデータ分析、PowerPointではプレゼンテーションの作成を助けてくれるのだ。
【Microsoft Copilot Proの動画はこちらがわかりやすいです】

早速契約してみた。まだちゃんと使ってないけど、紹介動画を見る限りすごいことになっています。

AIは仕事における「労働」の部分を大きく補完してくれる存在。
しかし、AIに完璧を求めてはいけない。入社して3年目のスタッフに完璧を求めないように。
アウトプットが悪いのは、あなたの指示が原因かもしれない。AIに対する明確な指示（プロンプト）を出すには訓練が必要だ。一定のルールを理解する必要もある。AIとのキャッチボールも必要だ。要望を繰り返すことで精度も上がる。
AIも人も同じだ。関わりながら関係のコツを掴んでいくしかない。

世の中が大きく変わり始めている今、インターネットの登場時のように「俺はいいや」と思ってはいけない。
「AIを触っていったものが勝つ！」
という新しいルールが、今作られている。

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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
当社の行動指針に
「AIをどんどん活用していこう！」
という項目を追加しようと思っています。
文化にしていきたい。
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