細いけど、強いつながり

3年ほど前、ゴルフ部を立ち上げて、
僕以外にもゴルフをできる人を増やそうと試みたことがある。
一緒に練習に行って、スイングやクラブについて教え、
ゴルフシューズとパターもプレゼントした。
しかし、彼は会社を辞めてしまった。
期待していただけに、正直ショックだった。
それ以来、ゴルフ部を再始動させる気持ちは、しばらく湧いてこなかった。
ちょうど1年前。
スタッフから
「ゴルフの練習に連れて行ってください」
と声をかけてもらった。
思いがけない声がけにちょっと驚いた。
若いスタッフが多いから、ゴルフには関心がないと勝手に思っていたから。
でも正直、とても嬉しかった。
すぐに予定を合わせて、2回練習に行った。
動画を撮って、フィードバックして、反省会を兼ねた懇親会までセット。
スイングはまだまだだけど、
ゴルフの楽しさはちゃんと伝わっているようだった。
4月。
初心者スタッフも参加できるゴルフコンペを、
いつも集まっているIT系中小企業のメンバーたちで開催することになった。
僕は彼らをこの場でデビューさせることを決めた。
練習ばかりでは飽きるし、実際のラウンドを経験しないと上達しない。
本番を経験することが、一番の成長になる。
二週間前に最後の練習。
ゴルフクラブは7番アイアンとパターのみ。
本当はドライバーもあったほうがいいのだけれど、
練習していないから今回はなしにした。
ゴルフデビューのお祝いにゴルフシューズをプレゼント。
今度は辞めないでよ・・・。
朝6時半に彼らをピックアップして、ゴルフ場へ向かった。
ゴルフは、意外とルールが面倒だ。
スコアよりも「プレーファースト」が求められる。
だから初心者にとっては、苦しい一日になることが多い。
車の中で、最低限のマナーを教え、
あとは「楽しむこと」をアドバイスした。
ラウンドでは、二人とも僕とは別の組になってしまった。
だからどんなプレーをしたのか、
どんな顔をしていたのか、直接見ることはできなかった。
スコアは二人とも170くらい。
きっと走り回って、大変だったんだろうなと思う。
帰りの車の中で、今日一日の話を聞いた。
「たまにいいショットが出てサイコーだった」
「パターがめちゃくちゃ難しかった」
「マナーが本当に大事だとわかった」
練習では得られないたくさんの体験をしてきたようだった。
きっと、いい一日だったのだと思う。
ゴルフを通して、彼らと話す機会が増えた。
仕事では見せない顔、考え方。
こういう場がないと、なかなか知ることができないパーソナリティ。
仕事の顔と、プライベートの顔は、誰でも違う。
でも、どちらの顔もちゃんと見せられる環境が、
これからの企業には必要なのではないか?
「細いけれど、強いつながり」
パーソナリティを出しても安心できる組織。
そんな組織は、きっといい組織だ。
仕事と遊びの境界線が曖昧になったとき、
人は、もっと自然に、もっと自由につながれる。
そんな組織を、僕は作っていきたい。
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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。
先週末、アルバイトの人の送別会がオフィスで開かれたと聞いた。
半分以上のスタッフが参加して、お酒を飲みながらいろいろ話したらしい。
他部署の人たちとの交流ができたと、彼らは喜んで話してくれた。
いいつながりだと思った。
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