ラストジム
2025年09月03日

僕がパーソナルトレーニングを始めたのは2023年7月。「トレーニングをしなきゃ」と思いながら、実際に動き出すまで2年もかかった。家の近所には5店舗ほどのパーソナルジムがあったが、最終的に選んだのはコスパの良さが決め手だった。

トレーナーとの出会いはガチャ。いい人もいれば合わない人もいる。僕はいいトレーナーに巡り会えたと思う。年もそこまで離れていなくて（多分30代後半）、トレーニングの知識は豊富。無理をさせない方針は、ビギナーの僕にあっていた。

週1回のトレーニング。3ヶ月ほど経つと、徐々に追い込んでもらえるような筋力が付き、毎回オールアウトを目指した。体重は4キロ増え、筋肉量もアップ。以前は華奢と言われていた僕が、今ではガッチリとした体型になっていた。

プライベートの話もし、メンタルが落ちている時は泣き言も言える関係になっていた。 それでも別れはやってくる。僕の仕事の都合で、毎週通うことが難しくなったのだ。

トレーニング最後の日。手土産を持って、2年間のお礼を伝えた。僕が続けられたのは彼のおかげだ。彼は、僕のトレーニングの向き合い方をいつも褒めてくれていた。週一回のトレーニングでもここまで体が変わることに驚き、喜んでもくれていた。

そんな彼が最終日の日、「今日は限界まで行きましょう！」と特別メニューを用意してくれた。通常あまりやらないベンチプレスのMAXに挑戦しようというもの。

今までのMAXは60キロ。今回は70キロにチャレンジした。いつも以上にズッシリくるバーベル。腹に力を入れて一気に持ってくる。

途中諦めそうになったが「いける！あがるーー」 といういつもの声がけのおかげで無事70キロを上げることができた。自己ベスト更新。

その後は懸垂にもチャレンジした。今まで1回も出来たことがない。 しかし今回は3回できた。こちらも新記録。その後、スクワット、肩、腹筋をやってトレーニング終了。 やり切った。

トレーニング後、僕は気持ちが出てしまうのを必死に堪えていた。玄関まで見送ってくれた彼と握手を交わす。「また会いましょう！」という言葉が出たのはこれで終わりじゃないという期待を込めたものだった。

このジムとの契約は終わってしまうが、僕のトレーニング人生はこれからも続いていく。最初の頃は「とりあえず3ヶ月」と思っていたのに、今ではもう少しマッチョになりたいと願う自分がいる。これも、彼のおかげだな。

今回のトレーニングはハードだったからか、ひどい筋肉痛が5日間続いた。でも、いつもとは違う心地よさがあった。

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今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。

今度は会社の近くのジムに通う予定です。
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