滝行
2025年10月22日

初めて滝行を体験した。
当日の天気は雨。
夏の暑さが過ぎ去り、秋を感じる気温の中で行われた。

最初に護摩行（ごまぎょう）にて滝行の安全を祈念。
白装束に着替えて、雨の中、滝まで100メートルほどの道のりを裸足で歩く。
5人1組となり、順番に滝行を行う。
僕は後ろの方のグループとなり、前の人の滝行を見ていた。

雨が降ったこともあり水量が多く、気温も下がったことで水温は思った以上に冷たい。
滝に打たれている時間は2分ほど。
体を震わせながら寒さに耐えている。
戻って来た人たちはみな、「水が冷たい」と震えながら話していた。

そして僕たちの番がやって来た。
僕はみんなの滝行の姿を見て決めた。
「抗うのをやめよう」。
いつもだったら、なんとか2分間耐えることに意識がいってしまうのだが、今回は、滝の痛み、水の冷たさに耐えようとせず、うまくやり過ごそうともせず、ただその痛みと冷たさをそのまま受け入れようと思ったのだ。

滝の下にはチェーンを伝って登らなければいけない。
2メートルほど登ったところに腰を下ろし、滝に打たれる。
水は思った以上に冷たく、頭からかぶった水で前もよく見えない。
やはり力が入る。

受け入れようと力を抜いてみる。すると、なぜか冷たさが少し緩んだような感覚になる。痛みも弱まる。
心が静まり、ずっと続けられるような感じになってくる。
とても不思議な感覚だ。

しかし1分くらい過ぎると、体が冷え切り震え出す。
「これ以上は耐えられない」。
そう思ったタイミングで、一気に冷たさを感じるようになる。そこからは気持ちがマイナスに振れ、「早く終わらないかな」という気分になる。
数秒後、終わりの合図の声がかかり、滝から出ることを許される。
「助かった」という安堵の気持ちに包まれた。

滝行の目的は、身を清め、邪念をなくし、生まれ変わりの準備をすることだそうだ。
滝から上がった後は、爽快な気分。寒さもあまり感じない。
そう思うと、「もうちょっとやれたかもしれない」という残念な気持ちが湧き上がってきた。

---------------------------------------------------------
今週も「週刊秋葉塾」を読んでいただき、ありがとうございます。

滝行の後、温泉に入った
サイコーな気分
あの時の残念な気持ちを忘れるほど
---------------------------------------------------------

＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
＋
＋　このブログは毎週水曜日9時の
＋　メルマガにて配信しております。
＋　ご希望の方はこちらよりご登録ください。
＋　■週刊秋葉塾「昨日より少しマシな自分」
＋
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋