粘りの極意

卓球混合ダブルス。日本の水谷・伊藤ペアが中国ペアを破り初めての金メダルを獲得しました。
実はこのペア、オリンピック前までの戦績はよくありませんでした。
今年3月に行われた国際大会では、準決勝で韓国ペアに敗れています。
そして決勝で戦った中国ペアにはこれまでの対戦成績0勝4敗。
それで勝ったんですからすごいですね。
一番の見どころとなったのは準々決勝のドイツ戦です。
最終ゲームで10-6とマッチポイントを握られます。ひとつのミスも許されない状況で水谷は攻めに、伊藤はミスをしないで拾っていくという戦略に切り替えます。これがハマり同点まで追いつき、シーソーゲームの末、みごと16-14で逆転勝利を収めました。
こういう場合、相手のミスを誘うのかと思ったのですが、どんどん打って相手にプレッシャーをかけていった結果、あと1点取れば勝ちだったドイツチームのリズムを崩していきました。ミスを恐れず攻めているようですが、甘いボールがくるまではちゃんと粘る。そして甘くなったところを決めにいく。この試合に、粘りの極意のようなものを見たと思います。
今回のオリンピック、どの競技も力が拮抗しているように感じます。
圧倒的な力で勝った柔道の阿部兄弟も、一瞬の隙をつかれたら負けてしまうことを知っているからか、とても慎重に試合を進めていたように思いました。有力選手で足元を救われた選手が多いのも、実力差がなくなってきた証拠なんじゃないでしょうか?
苦しい時こそ守り続けるのがキツくなって、自分勝手に攻めに転じようと思いがち。守りはつまらないですからね。コロナも同じ状況なんじゃないかなって思います。まさかこんな状況が1年以上続くなんて思ってもみませんでした。そろそろ我慢も限界。攻めに転じたいと思っている人、多いと思います、僕も含めて。でも、どうなんでしょうね?守りに飽きてきただけじゃないでしょうか?
「自己都合で攻めていくとやられるよ」
今回のオリンピックはそんなことを教えてくれているような気がします。
ちょっと深読みしすぎかなー。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
水泳の瀬戸選手をみると、自己都合への裁きが下されているような気がしますね。
いい勉強になります。
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