なぜ日本はドイツとスペインに勝てたのか?

為末大さんの講演を聴きに行ってきました。
タイトルは
「独学の道、スポーツから得た熟達する力」

為末さんは世界陸上400メートルハードルで2度も銅メダルを獲得している方。
そしてスプリント種目では日本人で初のメダルを獲得した人でもあります。
現在は経営者としても活躍されている為末さん。
どんな話が聞けるのかとても楽しみでした。

彼が話してくれたことは3つあります。
①勝てる道を選ぶこと
②恐れを乗り越えること
③腹を決め、変化をしていくこと
①勝てる道を選ぶ
小中学生の時に100m・200mで爆発的な記録を残していた彼は、高校生で伸び悩みます。そして後輩に負けたことがきっかけで、
400mハードルというマイナーな競技に転向しました。
ここなら勝算がある。そう思っての転向だったようです。
ただ、転向というのは片道切符。行ったらもう100mとか200mには戻ってこれない。
何かを選ぶということは何かを諦めることである。
そう思ったそうです。

②恐れを乗り越える
2000年シドニーオリンピックに初出場。
入賞が期待されましたが転倒し予選敗退。
その時のことを分析すると、
緊張と会場の雰囲気に飲まれてしまいパニックになっていたそうです。
「勝つには海外のレースに出て慣れるしかない」
そう思い翌年から海外に飛び出していきました。
実際に海外の人たちと生活をして思ったことは、
ハードルに対する知識も、話している内容も大したことないということ。
僕たちは外国人をすごいって思ってしまう傾向がありますよね。
世界で戦うにはこの過大評価をなんとかしないといけない。
以前ゴルフの松山英樹が、友人であるジョーダン・スピースがマスターズを優勝した時、
「あいつでも優勝できるんだ」ってコメントしていました。
今回のサッカーW杯でも海外で活躍している人が多かったためか、外国人選手に物おじしてなかったですね。

③腹を決めて、変化をしていく
具体的にどんな話してたか忘れてしまいましたが、絶対の自分の中心を決めるということだったような気がします。
今回のW杯サッカーの森保監督はそうだったんじゃないかな。
周りに何を言われようが、自分が正しいと思ったことを貫く。
それも意固地にならずに、状況に応じて柔軟に変化していく。
そういうことなんだと思います。

岡田監督と本田圭介が対談している映像を見ました。
岡田監督が言っていた言葉が印象的です。
「森保は誰よりも勝つことに執着していた。本気で勝ちたいと思った。だから神様からプレゼントされたんじゃないかな」
あれだけ戦略や戦術を重んじる岡田監督からでた言葉にびっくりしました。

クロアチア戦でシュートを決めた前田大然。
彼は全ての試合、チームのために献身的に走り続けました。
あれだけ走ったらシュート打つタイミングでエネルギーがなくなってしまいます。それでも走りに走った。
「みんなのために走る。それが最終的には自分のためになる。」
彼の前にこぼれてきたボールは神様からのプレゼントだったのかもしれません。



為末さんは最後にこう締めくくってくれました。
「夢と足腰」
夢だけではダメだし、足腰強いだけでもダメ。
その両方が揃って初めて夢が叶う。
日本がドイツやスペインに勝てたのは、少しだけ上回っていたんでしょうね。
いい言葉だなって思います。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
外国人に対する過大評価をなくするには一度海外に住んでみないといけないんでしょうね。そろそろ一歩踏み出してみるか?
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