墓参り

友人が亡くなって7年が経つ。
死因は胃がん。亡くなる1年くらい前から会社でいろんなトラブルを抱えていて、具体的な内容は話してくれなかった。
ウチとも取引していて、支払いも遅れがちになっていって、結構厳しく言ったこともあった。内情話してくれていたらそんな対応しなかったのに…。
毎年仲の良かったメンバーでお墓参りに行くことにしてる。
人は二度なくなるって言われている。実際に亡くなった時と忘れられる時なんだって。墓参りは二度亡くならないための儀式。なんだかんだで7年間続いている。コロナも乗り越えたところがすごい。
亡くなってすぐの頃は、彼の思い出話で盛り上がった。
彼の無茶振りを振り返ったり、口癖を真似たり。みんな寂しかったんだと思う。
でも最近は、それぞれの環境も変わってきていることもあり自分達の話題が中心。
せっかく集まったんだし、二度死なせたくないと思っている僕は、彼の話題が年々少なくなってきていることに不満だったのだけれども、最近はしょうがないよねって思うようになってきた。
彼の記憶も少しずつ薄れてきているし、今を生きることに精一杯なんだよね、みんな。
命日に彼の写真を見るのだけど、一番老け顔だった彼は、7年前から時が止まっていて、今も変わらず、笑っているような泣いているような顔をしている。そののほほんとした顔を見ると、コロナで大変だったんだぞって文句の一つも言いたくなる。
彼とは創業1年違い。同じIT系の会社をやっていた。
企業には1億円の壁というものがあって、事業から企業にならないと難しいと言われている。企業とは組織を作ること。
お互い売上1億円はそれほど苦労せずに到達。1億円超えたら次に目指すのは3億円というのが経営のスタンダード。僕らは2億円前後で燻っていた。
3億円いくには人のマネジメントが必要。20〜30人くらいの組織イメージだ。そのためには育てて任せるということが大切なんだけど、僕たちはそれがヘタクソだった。
生前、彼と約束していた。
45歳になったらゴルフの競技に出ようねって。
それまでに会社が自走できるように組織を作っていこうと。
その約束は叶わなかった。
先日ゴルフの競技に出てきた。ダブルスの関東予選。
出だしからバーディーチャンスにつけるもことごとくカップに嫌われる。
相手チームは長いバーディーパットがばしばし入る。どんどん僕らはリズムが悪くなり前半最終ホール痛恨のボギー。
後半も調子が上がらず、13番ホールでまたもボギー。何とか1つバーディーを取ったものの、結局1オーバー。予選通過ラインがアンダー予想だから予選通過は難しい状況だった。
ちょっと甘くみていた。前回予選をラクラク通った驕りがあったのと思う。
しかし、あれだけパターが入らないって、もしかしたら亡くなった彼の怨念かもしれない。
「お前だけ競技でやがって!しかも別のパートナーと!」って。
まあ、嫉妬するタイプだったからありうると思う。
翌日結果が発表された。何と21位でギリギリの通過。危なかった。
(36組中21位までが関東決勝大会に出られるというルール)
もしかしたら亡くなった彼がチカラを貸してくれたのかもしれない。
なんて、一瞬センチなことを考えたりしましたが、
僕が悔しがるのが何よりも嬉しそうな顔をする人だったからそんなことないか。
それより、怨念が足りなかったと嘆いているかもしれない。
次は関東決勝大会。
それを通過したら全国大会。場所は北海道。
行ってくるぜ!見てろよ。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
そういえば実家の墓参りはしてないなー。
そろそろ行かないとバチが当たると思う。
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