幸せのカタチ

濱口竜介監督の新作『偶然と想像』。
短編3本の構成で、偶然の出来事から展開していく物語。
内容はネタバレになってしまうのでここではお話ししませんが、その中の一本にとても印象的なセリフがありました。
仙台で暮らす主婦。
駅から徒歩10分ほどの閑静な住宅街に建つ一軒家。
高校生の息子、研究員の夫。セレブとまではいかないが、お金に困っている様子は全く感じない。午前中は趣味の習い事ができる余裕がある。
専業主婦がいいとされてきた日本人女性の理想のカタチのように、僕には見えました。
そのために、ちゃんと勉強して、いい大学入って、大企業か銀行に就職して、28歳くらいで結婚して、子供産んで、みたいな。
その逆算で、ちゃんと勉強した方がいいと親はいう。安定が幸せなカタチだったから。
あるワンシーン。
「あなたは幸せなの?」
主婦はそう聞かれて、ちょっと悩んで、考えて、こう答えます。
「幸せかって言われたら、幸せ。これ以上を望んだらバチが当たると思う。でも、心沸き立つものが、もうないの。ゆっくりと、時間に殺されていく感じ・・・」
「安定と安心」を手に入れた彼女が今欲しているのは「心沸き立つもの」
”失敗しないようにしよう”
”怒られないようにしよう”
”今は我慢しよう”
こういうことは生きていくためにとても大切なこと。死んでしまっては元も子もないですから。
でもね、こればっかりはやっていると、どんな時でもこの感覚が出てきてしまう。
「ゆっくり時間に殺されていく」
僕はこの言葉がとても心に残りました。
2ヶ月に1回、友達と麻雀をします。
僕は負けたくないが優先する打ち方をします。だから振り込まない。
ドキドキしない。安全運転。勝負かけないから上がれない。結果2位か3位を行ったり来たり。
これだとただ麻雀やっているだけ。
でもね、先日の大会ではちょっと変えてみようって思ったんです。
勝負するところは勝負していこうって。
序盤振込みまくってダントツビリ。そこから流れがきてトップを連チャン。最終的には優勝。やってる途中は「生きてるな!」って実感しました。
僕のゴルフは手堅い。あまり冒険しない。
でも最近は、リスクを受け入れた上でチャレンジするという方針でラウンドするように変えたんです。
おかげで悪い時は悪い(ほんとは嫌なんですが)。でもいい時は今までとは見違えるショットが出るんです。
先日のゴルフ。7番157ydパー3。
右からドローで攻めようと思ったボールは薄く当たり少し左へ。
グリーン手前に落ち、グリーン上をかけあがる。
徐々にスピードが緩まり、ゆっくりと転がっていく。ピンに引き寄せられるように。
そしてオレンジ色のボールがパッと消えた。
「入った!」
人生初のホールインワン。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
ホールインワン保険入っていたのですが、第三者の証明がなかったので保険おりませんでした。最近はビデオで撮影してもOKのようですね。
またあるかもしれないから、毎回撮るようにしようっと。
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