としまえんとのお別れ

8月31日。としまえん94年の歴史に幕が下されました。
最終日の夕方。家族と一緒にお別れにいってきました。
としまえんは室町時代に建てられた練馬城の跡地に建てられました。「としまえん」という名前は築城した豊島氏に由来しているそうです(所在地は練馬区向山)。1926年に開園した当初の名称は「練馬城址 豊島園」だったそうです。
運動と園芸を東京市民に広く奨励するために公開したのが始まりで、当時の正門には「体位向上」と大きく書かれています。

歴史を調べてみたところ、かなり最先端な取り組みをしていました。
・ウォーターシュート(営業用として日本初)
・流れるプール(世界初の流れるプール)
・サイクロン(トンネル内を走行するローラーコースターとして日本初)
・ハイドロポリス(大型ウォータースライダーとして日本初)
・ツイン型フライングパイレーツ(大型として日本初)
・フリーパス(日本初の制度)

夏になるとにぎわうのですが、それ以外は閑散としていました。平日は3日しか営業していませんし、メインの乗り物も運行していないような状況。一方で新しい遊具や施設が増えていましたから突然の閉園には本当に驚きました。
練馬に住んで25年。としまえんにはたくさんの思い出があります。
友達とプールにいったこと。彼女にフラれたこと。奥さんとデートしたこと。大きなぬいぐるみをGETしたこと。くまさんのベビーカステラ。つぶつぶアイス。ばくだん焼き。長〜いポテト。子供ができてからは年間パスポートを使って公園に行く感覚で利用させてもらってました。

最後の花火をみているとそんな思い出がバァーと降ってきます。
閉園間際、としまえんのシンボルであるカルーセル エルドラド(回転木馬)が最後の運転を行いました。
いつもよりゆっくり、そして丁寧な最後のダンス。
「おつかれさまでした。そして、ありがとう。」
そんな言葉が自然と出てきました。
ちょっと湿っぽくなってしまいましたが、そもそもとしまえんは尖ったゆうえんちです。僕が好きだったのはとしまえんの広告。
自虐あり、いじりあり、ツッコミどころ満載でありながら愛がありました。
最後はとしまえんの愛のある広告を振り返って、笑ってお別れしたいと思います。

1986年「プール冷えてます」
1986年「山崎はいい人だ」
1989年「狂った雨桶(どい)、18本」
1990年「史上最低の遊園地。TOSHIMAEN」
1992年「豊島園に、サンタフェの扉が、やって来た!!!」
1993年「祈・景気回復」
1993年「うらやましいぞ!!Jリーグ」
1997年「としまえんにすごいマシンがやってくる!! その名も『都営地下鉄12号線』」
1998年「水着で乗れるとしまえん」 (例)

2005年「クール、ミズ。」
2008年「冷し温水。」
2009年「プールで、やく。」
2010年「TSM48(トシマ・フォーティーエイト)」
2010年「一刻も早くすべりたいです」
2011年「三丁目の節電。」(としまえんの所在地練馬区向山三丁目)
2012年「ピカピカですね。としまえんイルミネーション」

2012年「ツルツルですね。としまえんアイススケート」
2013年「ミゲル、泳ゲル。」
2013年「としプー!」
2013年「としッパ!」
2014年「テリ焼き」

2014年「デヴィ、ヒカルノ」
2015年「世界遺産、狙ってます。」
2016年「冷やしラジオ」
2020年「あしたのジョー」(最後の広告)
おしまい。
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今週も週刊秋葉塾をお読みいただきましてありがとうございました。
としまえんの広告は博報堂所属のコピーライター岡田直也と、アートディレクター大貫卓也を主軸とするクリエィティブチームによるものだそうです。
▼としまえんの広告ギャラリーはこちらでも見られます。
http://www.toshimaen.co.jp/guide/ad.html
僕のお気に入りは「冷し温水」。
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